ピクセルリマスター版FF5あれこれ

ピクセルリマスター版FF5についてあれこれ書きます

【ジョブ考察】無能扱いされた赤魔道士がチートアビリティで覚醒、連続魔無双で最強アタッカーに


赤魔道士。それは物理と魔法を兼ね備えた、いわゆる勇者ポジションのジョブである。
しかし残念ながらFF5において赤魔道士のジョブとしての評価は『弱い』の一言に尽きる。
なぜ弱く感じてしまうのか?そもそも本当に弱いのか?
当記事では弱い弱いと言われがちなジョブ『赤魔道士』を掘り下げた有効活用法を紹介したい。

基礎スペック

習得
水のクリスタル

ステータス

体力 素早さ 魔力
32 18 29 32
10位 20位 6位タイ*1 8位

装備

装備可能武器
短剣・剣・ロッド・杖
装備可能防具
戦闘帽子・魔法帽子・軽装鎧・ローブ・腕輪

習得アビリティ

Lv 名前 効果 必要ABP 累計ABP 魔力補正
1 !白黒魔LV1 LV1までの白魔法と黒魔法を使える 20 20 30
2 !白黒魔LV2 LV2までの白魔法と黒魔法を使える 40 60 31
3 !白黒魔LV3 LV3までの白魔法と黒魔法を使える 100 160 32
4 !連続魔 連続して2回魔法を唱える 999 1159 32

赤魔道士」の戦術

赤魔道士」の本質は何か?

結論から言えば、赤魔道士」は『魔法系の万能職』である。
「狩人」や「竜騎士」は『物理系の万能職』で、自己完結性が高いが故に様々なサポート系アビリティをつけるのに向いている。
82k3.hatenablog.com
では赤魔道士もサポート系アビリティをつけるのがいいのか?と言われればNOだ。赤魔道士自身に自己完結性がなく、行動の起点となる『攻撃の主軸』に欠けているので、サポート系アビリティをつけるとサポート以外何も出来ないキャラに仕上がってしまう。ただ自己完結性がない代わりに、ロッド・杖・魔法帽子・ローブ・腕輪と魔法職が装備したいものに加えて軽鎧に戦闘帽子、と幅広く装備出来る。そこそこ素早さが高く他の魔法職より早く動けるので、主軸となる攻撃手段さえあれば「召喚士」や「黒魔道士」よりも手数を出してDPSを上げる事が出来るジョブなのだ

なぜそういった使い方をされないのか?

はっきり言えば、赤魔道士の強みがぱっと見でわかりにくいからである。魔法職は『弱点属性攻撃』『属性強化』『魔力上昇』以外でダメージを出す方法が『連続魔』くらいしかなく、手っ取り早く『弱点属性攻撃』の選択肢を広げるのが初心者でもわかりやすい戦術だろう。なので魔法アタッカーは「召喚士」「黒魔道士」をいったりきたりで、赤魔道士の素早さを生かした『先手を取る』『手数を出してDPSを上げる』というメリットになかなか気付きにくい。赤魔道士を魔法サポート職だと思って「ホーリー」や「メテオ」未習得の「白魔法」「時空」をセットして何も出来ず無駄なターンばかり回ってくる、も初心者あるあるだろう。

物理カスタマイズを阻む最大の弱点『低耐久』

「魔法剣士」も愛用する剣が使える赤魔道士、物理もいけるのでは?と思わせるのがまた罠だ。確かに「両手持ち」や「格闘」、「魔法剣」等の物理攻撃系アビリティでそれなりの物理火力が出せる。そして剣を活かすためには前列に置く必要がある。…が、ここで体力ワースト3位の18が足を引っ張る。

物理攻撃用のアビリティを選択する以上防御的なアビリティがセット出来ず、無策で前列に出せばすぐに寝転がる赤魔道士爆誕してしまう。「盾装備」等の防御的なアビリティも悪くはないが、これでは『攻撃の主軸』とは言い難い火力しか出せない。もしもアビリティで物理火力と防御が両立するような、例えば「格闘」に体力補正もあって「モンク」と同じ最大HPになれるような効果があれば良かったのだが…*2。白黒魔「プロテス」で補強してから前列にチェンジ…も出来なくはないがその手間は「魔法剣士」や「薬師(飲む)」でやった方がいい。兎にも角にも赤魔道士を使う以上『攻撃の主軸』と『耐久力』を、一つのアビリティで同時にフォローしてあげる必要があるのだ。

独特なアビリティ「白黒魔」

「白黒魔」はダメージよりもバフ・デバフに向いているアビリティで、敵を無力化する仕事を得意にしている。中でも「スリプル」は特に強力でFF5の睡眠は自然回復せず物理で殴られるまで行動不能なので決まれば終了の事実上の即死魔法とすら言える。「盗む」をしたり赤魔道士が装備可能な「癒しの杖」で態勢を整えるための下準備にも最適だ。他にも「ミニマム」「トード」「コンフュ」「サイレス」「ポイズン」と一通り状態異常を網羅しているし、「レイズ」も消費が多いがあると保険がきく。素の魔力が低いので「ケアル」「ケアルラ」の回復量が心許ないが、「プロテス」を撒く事でフォローも出来る。

…と、まぁ良いように書いたものの、実際のところ「スリプル」以外は”一応出来る”程度でほとんど実用性がない。「ミニマム」も「トード」も効いてほしい強敵ほど耐性持ち、「プロテス」なんてかけてる暇があったら攻撃して少しでも頭数を減らす方がずっと合理的だ。ラ系呪文なんて本家黒魔道士ですら「ラムウ」や「雷迅の術」入手辺りでお役御免である。そんな訳でほぼ「スリプル」専用、「ケアルラ」が移動中の回復として一応使える、そんなアビリティなのだ。とてもじゃないが白黒魔は『攻撃の主軸』たり得ない。

魔法職最強アビリティ「連続魔」

累計1159ABP、というFF5で最も習得が困難なアビリティ、「連続魔」。その効果は非常に強力で、他の魔法職とのシナジーは他のどんなアビリティよりも強力だ。

  • 「召喚士」なら「ゴーレム」等の補助からスムーズに「シルドラ」等の火力に移行出来る
    • シルドラ」二連発でほとんどの雑魚は速攻殲滅出来る
  • 「黒魔道士」なら強力な魔法を連発しつつ「アスピル」で消費したMPを回復出来る
  • 白魔道士」は「ホーリー」さえ入手してしまえば「賢者の杖」の属性強化と合わせてホーリー無双が出来る
  • 「時魔道士」はやや相性が下がるが「メテオ」で火力、「コメット」でコスパが取れる
  • 「連続魔」そのものも「白黒魔LV3」を内包しているため、「スリプル」二連発で無力化の確率を大幅に上げる事が出来る
  • 地味な点だが最初の魔法攻撃で敵を殲滅した場合、二回目は発動しないのでMPを無駄に消費せずにすむ
    • 「アスピル」と併用する際アスピルを二回目で指定すると一度目の攻撃で殲滅して不発に終わる事があるので、最初に選択する事

このようにパーティ内の魔法職の価値が大幅に上がるので、是非とも早期習得を目指したい。そのためにも赤魔道士を道中で育てる事は非常に意義がある。

赤魔道士」が真に取るべき戦術

「連続魔」習得のためにも積極的にABPを稼ぎたい。だがそのままで使うには『攻撃の主軸』がなく『耐久力』に難があり、「白黒魔」も中途半端で使いづらい。
と、なれば戦術は一つ。アビリティで『攻撃の主軸』と『耐久力』を補強してやれば良い。とはいえそんな都合の良いアビリティがあるわけが…それがあるのだから不思議なものである。それも2つも。

つけるべきアビリティ

「踊る」

anond.hatelabo.jp
FF5ピクセルリマスターで赤魔道士が完全覚醒した】のはてな匿名ダイアリーでも記述しているが、ピクリマ版の「踊る」と赤魔道士は非常に相性が良い。

  • 曲がりなりにも魔法職なので「ラミアのティアラ」が装備可能で、「剣の舞」を出しやすい
  • 他の魔法職より力があって剣が装備出来るので物理火力が出せる
    • 非力な赤魔道士でも「剣の舞」4倍ダメージで雑魚をワンパンで仕留められる
      • 逆に踊り子が「格闘」や「弓矢装備」でブーストしての「剣の舞」は雑魚相手だとオーバーキルで無駄が多い、赤魔道士程度の物理火力が本当にちょうど良い
    • 第二世界は「グレートソード」、第三世界は「ルーンブレイド」と時期に見合った高火力な武器が簡単に手に入る
      • 赤魔道士の中途半端だったステータスと「剣の舞」が、「ルーンブレイド」という強力だが癖の強い魔剣のポテンシャルを最大限まで引き出している
    • 「ラミアのティアラ」装備可能者で「チキンナイフ」という、こちらも癖強だが最強武器を上手に扱える(力+素早さの素の合算値が最も高い)のもまた『踊る赤魔道士
      • ただしレベル30前半から9999の壁に阻まれるため、他メンバーが「乱れ撃ち」を習得したらそちらに譲ってあげよう
  • ピクリマ版から追加された『隊列無視』のおかげで後列OK
  • 「ミステリーワルツ」があるので「ケアルラ」や「レイズ」を道中いくらでも使える
    • 「ルーンブレイド」のMP消費も全く気にならない
  • 「踊る」で出るアクションが全て「スリプル」の睡眠状態を解除しない
  • 「二人のジルバ」も低耐久のフォローになる
    • アンデッドに逆吸収されるのでデメリットでもある
      • ただしアンデッド対策として「レイズ」「裁きの杖」があるので幾らか与し易い
      • 「賢者の杖」入手後はただの「戦う」でもアンデッド8倍撃の恩恵に預かれるで逆に超得意な相手に
    • 「二人のジルバ」の吸収回復を当にして、強力だが持て余しがちな「ボーンメイル」を常用させるのも面白い
      • 高い防御力に『混乱』『即死』辺りの致命的な状態異常への耐性を兼任ヒーラーが得られるメリットは大きい
  • つまり赤魔道士にとって「踊る」にはハズレ行動がなく、これは「二人のジルバ」がややハズレ、「ミステリーワルツ」が完全ハズレ行動となる「踊り子」にはないメリットである
  • 「踊る」習得ABPが75とそもそも安い
    • 浮いたABPを「連続魔」習得に充てられて合理的

と、「踊る」とのコンボは良いこと尽くめなのである。ボス戦でも強力だが、特に道中の雑魚狩りで『踊る赤魔道士』が大活躍してくれるだろう。前述のABP稼ぎにも最適である。

「踊る」を通しづらいアンデッド対策も充実しているのだが、エクスデス城などでエンカウントする「レッドドラゴン」は「スリプル」も「レイズ」も効かず「裁きの杖」入手より先に登場する恐れがある、『踊る赤魔道士』最大の天敵と言っても過言ではない相手。早めの「裁きの杖」入手を心がけ、それでも先に遭遇してしまったら第一世界から温存していた「氷のロッド」をへし折って対処しよう。

「召喚」

「踊る」が物理攻撃主軸のカスタマイズなら、「召喚」は魔力補正と合わせて魔法攻撃が主軸となるカスタマイズだ。

  • ラムウ」「タイタン」「シルドラ」といった魔法による『主軸の攻撃』を持たせられる
    • 「大地の衣」も「ウィザードロッド」も装備出来るので属性強化もバッチリ
  • 「ゴーレム」「カーバンクル」で耐久面もフォロー
  • 「召喚」が持つ高い魔力補正のおかげで「ケアルラ(癒しの杖)」『ロッド折り』「裁きの杖」「賢者の杖」の火力もほぼ最高まで上げられる
  • 本家「召喚士」より耐久性がわずかに下がるが、高めの素早さ・便利な杖効果・「白黒魔」で殲滅力と対応力に優れる
  • 自前で「レイズ」「ケアルラ」が使えるので、消費したMPを味方の青魔法「融合」で簡単に全回復出来る
    • 下準備としての「スリプル」も自前で使える、と段取りまで完璧
    • 「フェニックス」入手後は融合使用者までMP含め完全回復、と完全循環コンボが完成する
    • 「融合」を当てにする場合、「ボーンメイル」装備中だとMPは全回復するがHPは瀕死状態になるのでその点は注意
  • 「踊る」と違い苦手な相手がいない
    • 『ロッド折り』まで含めれば属性の穴が極めて少なく、召喚赤魔道士の対応力は全ジョブ・アビリティで見てもずば抜けている
      • 高めの素早さと複数属性の全体攻撃でFF5でも屈指の雑魚キラーになれる
  • 各レベルの「召喚」習得に必要なABPが比較的少なく済む
    • 浮いたABPを「連続魔」習得に充てられて合理的
    • 「踊る」習得は土のクリスタルまでお預けだが、「召喚」は水のクリスタルから習得していける
      • 召喚型の方が踊る型より早く「連続魔」を習得可能

「召喚」も「踊る」に負けず劣らずの活躍が出来る。特に全体攻撃に関しては「踊る」よりも「召喚」に軍配が上がる。魔法アタッカーとして申し分ない活躍をしてくれるだろう。

あと一歩のアビリティ

「弓矢装備」
後列攻撃、力・素早さ補正と一見噛み合っているのだが…

  • 習得が累計195ABPとやや重く、狩人というジョブが魔法職の転職先としてさほど美味しくない
  • 第二世界の主力武器「疾風の弓矢」が「スリプル」と非常に相性が悪い
    • 「疾風の弓矢」以外は好相性で「与一の弓」等の超強力な弓矢もあるので、第三世界以降は候補になりえる

「鞭装備」
こちらも後列攻撃で力補正も機能する

  • 「弓矢装備」よりは習得が軽く、第二世界でも戦える
  • ついでに発動する麻痺も赤魔道士の素早さと好相性
  • 魔力が活かせる「電撃鞭」や「ファイアビュート」があるのでこれらの入手直後は特に美味しい
  • 習得が累計ABP160でやや重いが、ついでに習得出来る「操る」はゲーム全般で役に立つ
  • 『踊る赤魔道士』は二人いると役割が被りすぎるので、二人目を物理主軸のサポート役にするなら悪くない選択肢

「両手持ち」
力補正があり後列武器である「モーニングスター」の火力を大きく上げられる

  • 確かにモーニングスター入手直後は強いのだが、以降武器がアップデートされないので第三世界で使い続けるには力不足が目立つ
    • そのモーニングスターも入手がムーアの大森林と、入手から赤魔道士を育てるにはかなり遅い
      • 活躍時期が短い関係上、「両手持ち」だけで「連続魔」習得まで持ってくのは荷が重い

「黒魔法」
白黒魔で使えない「黒魔法Lv4」以降の魔法が使える

  • 「バイオ」「ガ系魔法」「フレア」といった攻撃魔法は勿論、「ドレイン」が使えるので耐久面もフォロー可能
  • ロッドが持てて属性強化も万全、本家黒魔道士と大差ないダメージが赤魔道士の素早さで出せる
  • 「召喚」の方が効果が派手でサポートも可能と強力だが、わかりやすい素直な使いやすさで言えば「黒魔法」に軍配が上がる
    • 強力すぎるアビリティ「召喚」をあえて使わない縛りプレイなら、魔法型ビルドは『黒魔法赤魔道士』が良いだろう

「白魔法」
こちらも白黒魔で使えない「白魔法Lv4」以降の魔法が使える…が

  • はっきり言って「ホーリー」入手前の白魔法はサポート以外何も出来ないので、赤魔道士に付けても『攻撃の主軸』が欠けたままなおざり
  • ただし「ホーリー」入手後の「白魔法LV6」は別、「賢者の杖」と合わせて赤魔道士の素早さと高火力さ、燃費の良さでホーリー無双が出来る
    • 赤魔道士+白魔法』は本家白魔道士より攻撃性能は上がるが耐久性は下がるので倒れやすいヒーラーになる点には注意

「青魔法」
後列攻撃「ゴブリンパンチ」があってサポートも出来る

  • が、素の力がそこまで高くないので『主軸の攻撃』とは言い難い
    • 「エアロ系」「アクアブレス」「針千本」「ミサイル」辺りが主軸候補…ちょっと弱い
  • 青魔法の命中率の低さも赤魔道士の素早さ(手数の多さ)でフォロー出来る
    • 体力が低いので「ホワイトウインド」はイマイチな回復量
  • 習得が累計100ABP、風のクリスタルからABP稼げる、と大変習得しやすい
    • 「連続魔」に「青魔法」が含まれないため、「連続魔」より先に習得しておくと効率的
  • 『召喚赤魔道士』は二人いると役割が被りすぎるので、二人目を魔法主軸のサポート役にするなら悪くない選択肢

「調合」
様々なサポート択に加え、威力が250もある「ドレインキッス」という強力な魔法攻撃が使える

  • ただし「亀の甲羅」がレアではないものの店売り品でもないので集めるのが大変で、雑魚戦の度に毎度使うのは手間が大きい
    • 魔力依存攻撃なので魔力が高くて攻撃手段が貧弱な白魔道士や時魔道士の方が高火力になるし、サポート面でも黒魔道士や召喚士が使う方が融通が効く
      • 赤魔道士の強みである『素早さ』や『装備の豊富さ』が生きるとは言い難い
  • 「シャドーフレア」や「デスポーション」「ドラゴンブレス」「ホーリーブレス」といった別の攻撃手段もあるにはある
    • いずれも「ダークマター」「竜の牙」とこちらも非売品を要求されるため、お手軽とは言い難い
  • 「調合」は強力だが戦闘中しか使えないため、モンスター最後の一体を「スリプル」で行動不能に出来る「白黒魔」と相性が良い
    • その使い方でも「黒魔法」や青魔法「タイムスリップ」でいいため、やはり黒魔道士や青魔道士と比べて好相性とは言い難い

「地形」
素早さと魔力を活かして攻撃を全面的に「地形」に任せるビルド

  • 「地形」の属性ダメージはほぼ『地属性』『風属性』なので、属性強化は「大地の衣」と「エアナイフ」があれば問題なし
  • ギャンブル性の高さも素早さである程度フォロー出来るし、ダメージもある程度担保されている
  • 最大の欠点は「白魔道士」や「時魔道士」でも同じ様な戦法が取れる上に魔力(=火力)も高く、加えてサポート択も豊富な事
    • というかやってる事が本家「風水士」と何も変わらない上に素早さくらいしか勝ってる点がない
      • その素早さも3しか変わらない上に「竪琴装備」等でフォロー可能なのでわざわざ赤魔道士でやる価値があるとは言い難い
  • 「地形」は序盤こそ強力だが攻撃力がほとんどアップデートされないため、第二世界後半から火力不足が目立ち始める
    • 赤魔道士は連続魔習得のために長い付き合いになるため、終盤での火力不足は致命的

「歌う」
自前の「スリプル」に「愛の歌」「誘惑の歌」を加えて、攻撃は諦めてひたすら状態異常をばら撒くビルド

  • そこそこ素早い赤魔道士が「愛の歌」で足止め、は戦術として合理的
    • ただし本家「吟遊詩人」の方が素早さも魔力も上、「スリプル」だけなら吟遊詩人についでに魔力も上がる「黒魔法Lv2」で十分
      • 色んな意味で吟遊詩人に負けているため、こちらもわざわざ赤魔道士でやる価値があるとは言い難い

「竜剣」
魔力依存で後列OK、低体力をフォローする上に「ケアルラ」使い放題の吸収攻撃だが…?

  • 「竜剣」のHP吸収は攻撃力が高くなく、殲滅力に欠ける
    • MP吸収も悪くはないが、毎ターン回復しなければならないほどは消耗しない
      • 召喚士や白魔道士がたまに使うから良いのであって、『攻撃の主軸』にするには全く力不足

「乱れ撃ち」
「裁きの杖」「賢者の杖」は魔法攻撃なので乱れ撃ちでも倍率半減の影響を受けない

  • 本当にそれだけなので白魔道士や時魔道士に負けてしまう
  • 低命中だが力+魔力依存でHP吸収が出来る「ブラッドソード」が赤魔道士も装備可能だったら…と歯がゆい限り
    • 仮に装備可能でも「乱れ撃ち」習得が遅いのでそこから赤魔道士を育てるには時間がかかりすぎる

結局「踊る」と「召喚」どっちがいいの?

パーティ内のバランスで考えるといいだろう。『青魔法忍者』や『弓矢装備モンク』等で全体攻撃に長けているパーティなら、単体攻撃が強い『踊る赤魔道士』。『バーサク忍者』や『弓矢装備バーサーカー』等で単体攻撃に長けているパーティなら、全体攻撃が強い『召喚赤魔道士』。特に「魔法剣士」とは剣の取り合いになるので、魔法剣士を起用するパーティなら『召喚赤魔道士』で決まりだろう。

『踊る赤魔道士』と『召喚赤魔道士』の同時起用は?

ヒーラーの役割が被るのでおすすめ出来ない。雑魚戦は速攻殲滅、戦闘後に「ケアルラ」による回復が基本だが、この際魔力の高い『召喚赤魔道士』がケアルラ係になる。すなわち『踊る赤魔道士』がMPを持て余してしまうため、「ミステリーワルツ」が死に技になってしまう。

また『召喚赤魔道士』は「召喚」「ケアルラ」でMP消費量が激しいため、「融合」によるサポートが欠かせない。裏を返せば「融合」さえ出来ればMP消費を気にする必要はなく、『踊る赤魔道士』とMPを分担する必要性が全くない。パーティ全体の総合力を高めるためにも、同時起用よりは『踊る赤魔道士』を『青魔法魔獣使い』等に、あるいは『召喚赤魔道士』を『青魔法忍者』等に代えて火力とサポートを両立するのが良いだろう。

誰が赤魔道士に向いてるの?

「連続魔」による魔法アタッカーが最終的な着地点なので、素の魔力が高い「レナ」と「クルル(=ガラフ)」が向いている。特にガラフを『踊る赤魔道士』に起用した場合、ガラフ自身の素の力を「グレートソード」で活かせるし、クルルと交代した直後にクルルの魔力を活かせる「裁きの杖」が手に入る。『踊る赤魔道士』ならガラフ、『召喚赤魔道士』ならレナが向いている、と言える。

まとめ

「連続魔」早期習得は本当に強いので、FF5を再び遊ぶなら是非やってみてほしい。

*1:竜騎士、踊り子と同じ

*2:それはそれで物理偏重になってよろしくない、といったところか