ピクセルリマスター版FF5あれこれ

ピクセルリマスター版FF5についてあれこれ書きます

【攻略】強さランク・封印されし12の武器


僭越ながら独断と偏見で総合的な強さを評価したピクリマFF5版の封印されし12の武器ランクを作成した。
この記事では各武器評をひとつづつ解説していきたい。
攻略の際に迷いがちな封印解除の順番の参考にしてほしい。

SSランク

本当に強力なので第一の石版で解放するのがオススメ。そうでなくても早めに解放したい武器群。

正宗

  • 攻撃力:107
  • 命中:100
  • クリティカル率15%
  • アイテム使用時:ヘイスト
  • 戦闘開始時に必ずATBゲージが満タンでスタート
  • 両手持ち可

12武器の中で解放の優先順位が最も高い武器、それは「正宗」である。正宗装備者に与えられる、戦闘開始時に必ずATBゲージが満タンでスタートするという所謂『先駆け効果』はどのジョブやアビリティ、他の装備品からも得られず一切替えの効かない強力な効果である。特にピクリマ版では戦闘開始時のATBゲージがランダムに変更されたため、行動順を固定するという点でも唯一無二の強さを持っている。

「刀装備」をモンクが持てば雑魚戦の初手に必ず「蹴り」で全体攻撃が出来る。「正宗」自体の攻撃力も乗るし「カイザーナックル」装備時なら更に火力上昇。真っ先に全体攻撃出来るのは戦闘において合理的だし、アクセサリ枠が埋まるせいで「エルメスの靴」が装備出来ない弱点も解消してくれる。またモンク以外でも時魔道士や召喚士で初手補助を確定させてもいいし、忍者や踊り子を先駆けさせて脅威度の高いモンスターから排除しても良い。もし「刀装備」を習得出来ていなかったとしても、侍で「両手持ち」辺りをセットして斬りかかるだけで雑魚戦を楽に戦えるし「刀装備」もすぐに習得出来る。はっきり言ってこの「正宗」が有用すぎるせいでアビリティ「刀装備」も価値が上がっている、と言っても良いだろう。

与一の弓

  • 攻撃力:101
  • 命中:90
  • クリティカル率:30%
  • 力・素早さ+3
  • 隊列無視
  • 遠距離カテゴリ
  • 対象の回避率半減

「与一の弓」も「正宗」と並んで解放優先順位の高い武器だ。高い攻撃力に高いクリティカル率、優秀なステータス補正、弓の特性である隊列無視と嬉しい要素がこれでもかと盛られている。ピクリマ版から実装されてカテゴリ弱点ダメージ2倍補正により、クリティカルと合わせて見た目よりずっと高い火力が出せる。爆発力も高いのに敵を選ばず使える汎用性の高さが最大の魅力だ。12武器はより上位の武器が登場する事もあるが、「与一の弓」はその汎用性の高さ・優秀さ故に本当に最後の最後までずっと使っていける。

入手までに計画的に「弓矢装備」を習得していたのなら、多くのジョブで活躍させられるだろう。バーサーカーや踊り子で高い火力を更に高めるも良し、時魔道士や赤魔道士でサポートも火力も出せるサブアタッカーになるも良し、薬師やシーフといった貧弱ジョブを一流の戦士に仕立て上げるも良し。「弓矢装備」自体の優秀さと合わせて他ジョブでも使い回せる使い勝手の良さ、アイテム欄の肥やしになりにくい無駄の少なさも優先順位に大きく貢献している。もちろん狩人が担いでもアタッカーとしての活躍を保証してくれるため、「乱れ撃ち」習得までの期間で大きな戦力となってくれるだろう。

Sランク

強いには強いが使い方に一癖があるので狙いを持って解放したい武器群。

アポロンのハープ

  • 実攻撃力:75*1
  • 命中:必中
  • 魔力依存の魔法攻撃
  • 隊列無視
  • 竜族・アンデッド特効、攻撃力8倍
  • 音波カテゴリ
  • 「乱れ撃ち」不可

アポロンのハープ」は魔力依存の魔法武器で、アンデッドと竜族相手に特効8倍ダメージを与えられる。そのまま使っても「リバイアサン」や「神竜」戦、アンデッドしか出てこない大海溝全般で大活躍なのだが、何と言っても調合「竜の口づけ*2」とのコンボが凶悪。どんな相手でも強制的に竜族付与なので、ネオエクスデスだろうがオメガ*3だろうが特大ダメージを叩き出せる。カテゴリ弱点2倍ダメージとも重複するため、音波弱点だが竜族を持たない「バハムート」相手に「竜の口づけ」を使えば余裕でカンスト9999ダメージになる。強いて言えば竪琴全般が「乱れ撃ち」不可なため9999の壁に阻まれるのが欠点。

汎用性の高いアビリティ「竪琴装備」で素早さと魔力が保証されるため、吟遊詩人以外のジョブでもその性能を遺憾なく発揮出来る。普段は自前の攻撃手段で戦い、特効が通る相手にはアポロンのハープで大ダメージ、といったスイッチ戦法も強力。いぶし銀アビリティ「竪琴装備」と合わせて、FF5の奥深さを体現したような武器となっている。

ルーンアクス

  • 攻撃力:71
  • 命中:90
  • 対象の防御力1/4計算
  • MPを消費してクリティカル発生
  • クリティカル時攻撃力+10、魔力を倍率加算
  • 両手持ち可

FF5の最強武器は「チキンナイフ」だが、「ルーンアクス」は二番目に火力の出る準最強武器と言っても過言ではない。これは「チキンナイフ」の素早さ倍率加算と同じように、MPを消費して攻撃力上昇と魔力を倍率に加算するクリティカルが発生するためだ。斧自体の相手防御を1/4で計算する特性と合わせて、表記上の攻撃力71とは思えないほどの大ダメージを叩き出せる。

ただしそのポテンシャルを最大限発揮するには高い力と高い魔力の両方が必要。バーサーカーに「召喚LV5」等の高い魔力補正を与えるか、「竪琴装備」でそこそこの魔力と素早さ補正で手数を重視するか、「リボン装備」で魔力は低くとも命中率補正と状態異常耐性で安定を取るか等の工夫が必要となる。あるいは最初から魔力の高い魔道士系ジョブに「斧装備」を付けて、リスク承知でリターンを得る戦法だろうか。力や魔力を引き継げるすっぴんであればそのポテンシャルを最大限引き出せるため、12武器の中ではある意味エンドコンテンツに近い武器であると言える。

Aクラス

使っているジョブや転職プランと適合するなら、Sクラスよりも早めに解放する価値のある武器群。

ファイアビュート

  • 攻撃力:82
  • 命中:90
  • 力・素早さ+2
  • 追加効果:ファイガ(33%)
  • 隊列無視
  • 遠距離カテゴリ
  • 対象の回避率半減

「弓矢装備」は戦士系ジョブと相性が良いが、「鞭装備」は魔道士系ジョブと相性が良い。その理由の一つがこの「ファイアビュート」の存在だ。追加ファイガの確率は33%と高く、魔力が高ければ与ダメが二倍近くまで膨れ上がる。実質クリティカル武器と言ってもいいだろう。魔獣使いに「白魔法」や「時空」のようなアビリティを付けてサポートと火力を両立したり、逆に白魔道士や時魔道士に「鞭装備」で攻撃手段を補っても良い。残念ながら作中全体の最強武器からは一歩見劣りする性能だが、第三世界の早い時期からサポートジョブでもサブアタッカーとして十分な火力を出せる、という役割を与える事が出来る点で評価は高め。

賢者の杖

  • 実攻撃力:45
  • 命中:必中
  • 魔力依存の魔法攻撃
  • アイテム使用:レイズ
  • アンデッド特効・攻撃力8倍
  • 聖属性強化

「賢者の杖」の強みは2つ。1つ目はアンデッド特効を活かした魔法武器としての運用。攻撃力8倍補正のおかげで前述の「アポロンのハープ」と同じようにアンデッド相手に特大ダメージが叩き出せる。「アポロンのハープ」と違って「乱れ撃ち」可能な上に魔法攻撃のため倍率半減の影響を受けず、そのためタフで厄介な「エクスデスソウル」相手にダークマターを稼ぐ事も容易になる。もちろん「乱れ撃ち」なしでもアンデッド相手には普通に強い。

もう一つは聖属性強化を活かして「ホーリー」を連発する運用。FF5において属性強化されたホーリーは単体攻撃力最強の攻撃魔法なので、「ホーリー」入手直後からその火力を発揮させるなら第二の石版で解放するのがベスト。逃走禁止縛りでエクスデスソウルへの解答が欲しい等の特殊な状況でもなければ、解放するタイミングが指定されている、という意味でも12武器の中ではやや特殊な立ち位置と言えるだろう。
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佐助の刀

  • 攻撃力:99
  • 命中:100
  • 素早さ+1
  • 魔法剣可
  • 物理回避:25%
  • 対象の回避率半減

戦士系最強格ジョブ「忍者」、低体力なのに盾が装備出来ず防御面が不安な忍者をサポートしてくれる相棒的存在がこの武器。「佐助の刀」に「エルフのマント」や「ミラージュベスト」を組み合わせる事である程度の回避率を確保出来るため、防御を気にせずアビリティを火力に全振りする事が出来る。片手にこれと「チキンナイフ」、アビリティは「乱れ撃ち」で快刀乱麻の活躍が出来るだろう。「魔法剣」と組み合わせるなら「チキンナイフ」よりは後述の「アサシンダガー」がベター、「飲む」「バーサク」「リボン装備」と組み合わせるなら「ツインランサー」がオススメ。

Bクラス

弱くはないのだが当該ジョブを使っていないなら後回しでもいい武器郡。

ウィザードロッド

  • 攻撃力:40
  • 魔力依存の魔法攻撃
  • 命中:80
  • 炎、氷、雷、毒、風、大地属性強化

装備するだけで一挙に6属性も強化してくれる大盤振る舞いなロッド。もちろん魔道士系にとってはマスト…なのだが、時魔道士には属性強化の恩恵が全くなく、青魔道士や召喚士は風属性を強化してくれるエアナイフだけで十分、赤魔道士(白黒魔)で使うにはラ系呪文がとっくに力不足、と実質的に「黒魔道士」及び「黒魔法」とセットで使うのが前提の武器と言える。その黒魔法でも各種ロッドを用いれば属性強化自体は可能なため、「黒魔法」や『ロッド折り』の際の付け替えの手間を省くという『快適性の担保』が「ウィザードロッド」の本質と言える。

エクスカリバー

  • 攻撃力:110
  • 命中:100
  • 聖属性攻撃
  • 力+5
  • 魔法剣可
  • 両手持ち可

カタログスペックだけ見ればめちゃくちゃ強そうな武器、「エクスカリバー」。剣っぽい見た目から強さを確信し第一の石版で解放、愛用の魔法剣士で使おうとしたら握れず、仕方なくナイトで運用しようとしたら直後の「ガーゴイル」に吸収され、フォークタワーでは「ミノタウロス」に吸収され、「オーディン」戦でも吸収されてまごついている内に時間切れで斬り捨てられ…と初見殺しを見事に決められて苦汁をなめさせられたプレイヤーも多いだろう。逆に慣れているプレイヤーからは「正宗」や「与一の弓」の方が価値が高く、ナイトを使うにしても「ブレイブブレイド」という最強の騎士剣を先に手に入れる事が可能なため、二周目以降は後回しにされがちな不遇さを受けている。それでも大海溝のアンデッド相手や「ツインタニア」という明確な聖属性弱点がいるため、全く無価値なわけではない。

Cクラス

マニアでもないなら最後まで後回しでいい武器郡。

アサシンダガー

  • 攻撃力:81
  • 命中:100
  • 追加効果:デス(25%)
  • 素早さ+1
  • 魔法剣可
  • 対象の回避率半減

短剣というほぼ全ジョブ装備可能な取り回しの良さに「デス」の追加効果までついてさぞかし便利…と見せかけて実際はほとんど出番が来ない武器。確かに『短剣』として見れば最強格であるものの、『短剣』であるが故に攻撃力が低く、他の武器種の最強格からはどうしても見劣りしてしまう。短剣しか装備出来ないジョブは力も体力も低いので、無策で前列にあげればすぐに寝転ぶし、後列攻撃では大したダメージにならない。追加「デス」を当てにする戦法も出来なくはないものの、発動率25%に加えてそこから更に命中・回避判定。トータル成功率を考えれば狙ってやるにはちと悠長。アンデッド相手に「デス」がかえって邪魔になる事も考えれば、忍者が「魔法剣」を使う際に「佐助の刀」とセットで使うか、魔法剣士が「エンハンスソード」を入手するまでの繋ぎで使うか、「盾装備」と小人をセットにした吟遊詩人が色気を出した際に振るか、といったところだろう。

ホーリーランス

  • 攻撃力:109
  • 命中:100
  • 聖属性攻撃
  • 力+3
  • 「ジャンプ」時ダメージ2倍

竜騎士で戦いたい場合、これを取らないと延々「パルチザン」で戦わされる羽目になるので、竜騎士を使うなら早めに解放してあげたい。そうでないならあらゆる面で「エクスカリバー」の下位互換となっているため早期解放する価値がほとんどない。『俺は絶対竜騎士を使いたいんだ!』みたいな人以外には不要の、とっても不遇な武器。

大地のベル

  • 攻撃力:35
  • 命中:99
  • 対象の防御力1/4計算
  • 隊列無視
  • 地属性強化
  • 25%で攻撃時「地震」置き換え

まず『ベル』という武器が風水士とすっぴんしか装備出来ない。すっぴんには低攻撃力すぎるこの武器より強い武器がいくらでもあるし、風水士にとっても魔力が高く力が低い風水士とダメージが力依存な「大地のベル」は相性が悪い。地震」が魔力依存ではあるものの、「地震」より攻撃力の高い「タイタン」ですら時期的に火力不足な点でお察し。同時期に入手可能な「ルーンのベル」にピクリマから隊列無視がついたおかげで、隊列無視の特性すらもアドバンテージを完全に失ってしまった。ただでさえ弱いのに相対的な弱体化まで受けてしまった、本当に可哀想な不遇武器。

まとめ

第一の石版は「正宗」「与一の弓」に今使っているジョブの武器を解放するのがオススメ。第二の石版では「賢者の杖」が優先。それ以降は使ってるジョブと相談しつつ当記事の上ランクから順に解放していけば間違いないだろう。

*1:表記上は45

*2:乙女のキッス+竜の牙

*3:オメガは常時リフレクなので、リフレク状態の味方を反射する一工夫が必要