FF5には様々な店売り品が存在する。
買ったほうが良い有用なアイテムから、買うと損してしまうような低性能なアイテムまで様々。
当記事では『地雷』と呼ばれるような買うと損してしまうアイテムをピックアップしてみたので、攻略の際の参考にしてほしい。
地雷度★★★★★
打ち出の小槌
- 初出:カーウェンの町
- 価格:50ギル
- 性能:★☆☆☆☆
- 買い易さ:★★★★★
地雷アイテムの代表格、打ち出の小槌。
小人状態を治療してくれるが、そもそも小人状態にしてくる敵がほとんどいない。ムーアの大森林でのミニマジシャン、エクスデス城でのギルガメッシュ4戦目、第三世界フィールドでのミュカレ、フェニックスの塔でのシェリー、次元の狭間(森)でのファルファレッロ、次元城でのアポカリョープスがまれに使ってくるかな~程度。本当に数えるほどしか小人にならない上に小人化自体が致命的な状態異常でもない。仮にかかったとしても「白魔法」「白黒魔」のミニマムで治療可能。ちょっと高額だが調合「万能薬」も打ち出の小槌不要で治療出来る。誰でも治療できる利便性を差し引いてもゲーム全般を通して片手で数えられる程度しか使用する機会がない。正に買うだけ無駄。
白魔法や調合で治せるのは他の状態異常も一緒、同じく使用頻度の低いアイテムである「毒消し」や「目薬」、「乙女のキッス」や「聖水」なんかはどうなのよ…という反論もあるだろう。確かに状態異常治療アイテムとしてはどっこいどっこいの頻度ではあるが、これらのアイテムはチートアビリティ「調合」の材料として再利用可能。「サムソンパワー」「エレメンタルパワー」「祝福のキッス」「ドレインキッス」等などの有用調合の材料として積極的に活用していけるのだ。調合の知識が必要とはいえ、打ち出の小槌と違って買っても無駄になるとは言い難い。
調合に使えないアイテムとしては「金の針」もあるが、石化状態という致命的な状態異常を誰でも治療可能なメリットが大きいため買い置きしておく価値は十分。特にラスボスのエクスデス戦では「ホワイトホール」で石化+即死という邪悪な技を使ってくるため、金の針は攻略上必須とも言えるだろう。
さらに言えば打ち出の小槌単品は50ギルとお安い価格だが、これが最序盤のカーウェンの町で買えてしまうのがまた罠。トゥールの村から道具屋の品揃えが大きくグレードアップし、初見の状態異常対策アイテムがわんさか登場。万能治療魔法である「エスナ」の入手もしばらく先だし未知のモンスター対策は欠かせないところ。万が一を考え初見で複数買ってしまうのもやむを得ない。カーウェンの町でギルをやりくりしながらなんとか複数個購入したところで、実際にモンスターが小人化を使うのは「ミニマム」や「エスナ」を入手した後。FF5はギルに困るゲームではないとはいえ、カーウェン到達時点では決して安くない50ギルを買えば買うだけ無駄にしてしまうのである。
ただでさえ小人治療の価値が低い上に使用頻度も激低、調合で再利用も出来ない、おまけに最序盤の貴重なギルを奪っていく…とクソが揃った地雷オブ地雷アイテム、それが打ち出の小槌なのである。ちなみに打ち出の小槌は全編通して宝箱入手が一個もなく、盗みやドロップでもほとんど入手機会がない。そのためアイテム欄にある打ち出の小槌の数は、ほぼほぼその数だけ50ギルをドブに捨てた数字でもあるのだ。もしこれを読んでいてFF5クリアデータがある人は是非その数を確認してみてほしい。あなたが買ってしまった地雷アイテムが一生使う機会なく眠っているから…。
銀の竪琴
- 初出:クレセントの町
- 価格:800ギル
- 性能:★☆☆☆☆
- 買い易さ:★★★★☆
吟遊詩人のジョブ入手前後に購入可能な、吟遊詩人専用武器「銀の竪琴」。第一世界で入手可能な唯一の竪琴で、購入以外に入手手段がない事もあり試しに買ってみた人も少なくないだろう。そして雑魚相手に使ってみてびっくり。同時期のアタッカーが数百ダメージを出す中、なんと銀の竪琴は30程度しか与えられない。それもそのはずで、銀の竪琴は現在HPの1/16というとんでもない極小割合ダメージしか削れないのだ。購入済であろう時空魔法「グラビデ」で1/2の割合ダメージが出せるにも関わらずだ。いくら無消費とはいえこれではダメージなどあってないようなものである。
購入時期も非常に悪い。火力船、黒チョコボ、飛空艇と移動手段が揃い、クレセントの町以外でもリックスの村やジャコールの町で「グリーンベレー」「詩人の服」「忍びの衣」「三色弓矢」「各種忍術」と買い揃えたいアイテムが目白押しの時期なのである。唯一の救いは銀の竪琴が800ギルと比較的低額なところ。クレセントの町以外で入手手段が一切ない事を鑑みるに、三日月島という風光明媚な観光地で無知な観光客を狙うぼったくり土産品店が店頭に置く、見た目は銀で華やかだが中身は粗悪な土産物、という位置づけされたアイテムが銀の竪琴なのかもしれない。
サークレット
- 初出:蜃気楼の町、大海溝
- 価格:4500ギル
- 性能:★★☆☆☆
- 買い易さ:★★★★★
魔道士系ジョブにとって嬉しい魔力+3補正のつく頭装備、「サークレット」。決して性能が低い訳ではないのだが、この装備には巧妙な罠が張られている。それは直後に買える「ラミアのティアラ」の方が明らかに高性能なのに安い、という点である。
防御性能で見るとサークレットの方が物理防御は高いのだが、魔法防御や魔法回避はラミアのティアラが上。後列配置が基本の魔道士系で物理防御数ポイントの差は微々たるもので、それよりも魔法に耐性が付くほうがはるかに有益。サークレットは魔力+3補正以上の追加効果がないのに対し、ラミアのティアラは同じく魔力+3補正に混乱耐性に剣の舞置き換え、色目必中化と嬉しい効果が目白押しで、魔道士系ジョブの最終頭装備は基本的にティアラか「金の髪飾り」の二択、と言って良いぐらい有能な強力装備なのである。
上記の情報を知っていれば騙される事はないだろうが、事前情報に疎い初見や初見に近いプレイヤーが蜃気楼の町に入り、手前の防具屋を見たらどうだろうか。とりあえずラインナップを見てみると、それまで被っていた「司祭の帽子」より魔力補正も高く防御も上で▲マークも出ているサークレットが売られているではないか。この時点で見た目の性能に惹かれ、うっかり買ってしまってもおかしくないだろう。そして隠し通路を発見して奥の防具屋に話しかけて目にするものは、同じような防御性能で追加効果もあるラミアのティアラ。値段も2500ギルとサークレットの4500ギルより2000も安い。蜃気楼の町では他の店も魅力的な商品が揃っている事もあり、ここでの散財はあまりにも痛い。手前側にほぼ下位互換なのに高額な防具を置いておくところは紛れもない地雷アイテムと言えるだろう。
ちなみに蜃気楼の町に気付かず大海溝でサークレットを買った場合でも、ドワーフ王国で蜃気楼の町に関するヒントが聞けて、直後にラミアのティアラ販売店にたどり着くという罠が待っている。隙を生じぬ二段構えの地雷っぷりである。
地雷度★★★★☆
ロッド
- 初出:トゥールの村
- 価格:200ギル
- 性能:★☆☆☆☆
- 買い易さ:★★★★☆
「魔力+1」の補正に惹かれ、入手直後の黒魔道士や青魔道士のためにとりあえず買ってしまった人もいるだろう。しかしながら低レベル帯での+1補正は計算上切り捨てられやすく、ロッドを握ったところで気休め程度で実ダメージにほとんど影響しない。ピクリマから重量1が加わってデメリットが増えている事もあり、最序盤では決して安くない200ギルを無駄にする羽目になる。
ちなみに同じくトゥールの村で買える「杖」は風の神殿で宝箱から一本拾える事もあり、購入機会がほぼないため地雷とはなりにくい。
ガントレット
- 初出:バル城
- 価格:3000ギル
- 性能:★★☆☆☆
- 買い易さ:★★☆☆☆
アクセサリのアップデートが貧弱な第二世界中盤で購入可能な重戦士用の小手。ミスリルの小手にも言える事だが単純な防御性能なら33%回避のエルフのマントの方が優秀で重量も軽いので、既にマント三枚目入手後という事もありわざわざ買う必要はない。バル城から出てすぐのケルブの村で力補正防具や忍術を買うための資金繰りという点で見ても、ここで散財はしたくないところ。
ダイアの腕輪
- 初出:ムーアの村
- 価格:4000ギル
- 性能:★★☆☆☆
- 買い易さ:★★★☆☆
アクセサリのアップデートが貧弱な第二世界も終盤で、ようやく購入可能な魔道士用の腕輪。ムーアの村で販売されている腕輪以外のダイアシリーズは優秀で貴重な雷半減を持っているのだが、なぜかダイアの腕輪にだけは雷半減がない。防御性能なら回避もついて優秀なエルフのマントが、軽戦士ジョブならパワーリストという攻撃性能の高いアクセサリを既に持っている時期なので、追加効果もないダイアの腕輪は買うだけ無駄となっている。
地雷度★★★☆☆
さんごの剣
- 初出:ジャコールの町
- 価格:2800ギル
- 性能:★★★★☆
- 買い易さ:★★★☆☆
火力船入手後にジャコールの町で購入した場合、性能自体はミスリルソードから順当に強化となり、雷弱点が多い時期でもあるため普通に強い。ただ悪いことにすぐ後のボス「クレイクロウ」から通常枠で盗めてしまう。銀の竪琴と同じく金のかかる時期なので、サンドウォーム戦のためだけに2800ギル払うのは微妙なところ。
オーガキラー
- 初出:ジャコールの町
- 価格:3200ギル
- 性能:★★★☆☆
- 買い易さ:★★☆☆☆
こちらもジャコールが初出。バーサーカーを使っている場合うっかり買ってしまうかもしれないが、バイオソルジャーからレア盗みでウォーハンマーが、クレセントからレアドロップでデスシックルといういずれもオーガキラーより一回り二回り強い武器が無料で入手出来るためわざわざ買う必要がない。バーサーカー自体が初見で使いづらいジョブなのでひっかかりにくいのが幸い。
タイガーマスク
- 初出:ムーアの村
- 価格:5000ギル
- 性能:★★☆☆☆
- 買い易さ:★★☆☆☆
ムーアの村で同時に買えるダイアの兜と1しか変わらない物理防御を誇る軽戦士用の戦闘帽子。悪くはないのだが追加効果が何も無く、「ねじり鉢巻き」という大変優秀な帽子を既に入手しているため、単純な防御力より特殊効果の方が重視されるFF5ではあまり買う価値がない。
さんごの指輪
- 初出:イストリーの村
- 価格:50000ギル
- 性能:★★★★☆
- 買い易さ:★☆☆☆☆
初見で買って地雷、というよりは中途半端に知識をもった二周目三周目プレイヤーが第一世界のイストリーの村で大枚はたいて地雷、という変わったアイテム。
さんごの指輪自体は優秀で水属性全体攻撃が厄介なリバイアサンやツインタニア、神竜戦で大活躍してくれるのだが、第一世界・第二世界ではそもそも水属性攻撃自体を受ける機会が一切ない*1。炎無効は嬉しいポイントだが、それなら「炎の指輪」の方が同じ値段で炎吸収・氷無効とレンジが増える分だけ効率的。雷弱点のデメリットも大きく、本当にさんごの指輪が必要になる時期には蜃気楼の町で買い直せる点で見ても第一世界のイストリーで買うのは完全に地雷。
地雷度★★☆☆☆
- エルフィンボウ
- 強武器「疾風の弓矢」が飛竜の谷で入手できるという情報を知らない場合、ムーアの村で買わされる可能性のある弓。初見で狩人を使いこなすのが難しいため地雷度は低め。
- 手裏剣・風魔手裏剣
- ダメージが出ない訳では無いのだが別にそこまで強くない。無駄に高額なので買うとなるとコスパは最悪、ギルを火力に変えるなら各種忍術や三色ロッド、アビリティ「銭投げ」で良い。無料入手分をちょっと厄介な相手に投げるぐらいで十分。手裏剣を過大評価せず拾った先からバンバン投げよう。
- 天使の指輪
- さんごの指輪と同じく、ゾンビ対策自体がしばらく必要ない。買うなら第三世界で良い。
- 菊一文字
- 第三世界の武器としては平凡な火力の刀。封印武器の正宗が強いのに無料だし、刀二本目として見ても蜃気楼の町近海に生息している巨大鳥から村雨がレア盗み出来るので買うだけ損。
- 魔封じの弓矢
- 攻撃力がゼロで33%サイレスという第三世界にあるまじき低性能弓矢。攻撃力0で逆に何かあるんじゃないかと思って買ってしまう好奇心旺盛な人以外買わないのが救い。買ってしまった人には本当に何もないという絶望を与えてくれる。
- クリスタルの盾
- ダイアシリーズには雷半減という独自性があるがクリスタルシリーズは追加効果なし。最後の最後まで手に入らない源氏の盾に次いで物理回避率が高いため防御性能はそれなりに高いが、「イージスの盾」「フレイムシールド」「アイスシールド」と優秀な盾が既にある時期なので買ってもまず使わない。
地雷度★☆☆☆☆
- クリスタルメイル
- 防御力はあるが追加効果がないので、自動分身が強力な「ミラージュベスト」や力・素早さ補正のある「黒装束」の方が優秀。ピラミッドで入手済ならわざわざ買わないので地雷度は低い。
- クリスタルヘルム
- 「源氏の兜」入手済ならわざわざ買わないだろう。孤島の神殿でも拾える。鎧・兜は買うより前に無料入手の機会があるのだが、盾だけは無料入手が次元の狭間ラストフロアまで出来ないので地雷度が一段階上。
- 白のローブ
- 防具の体力補正はリジェネの回復量ぐらいにしか影響しないので、黒のローブの下位互換と言って差し支えない。ピラミッドで拾えるので地雷度は低。